自由律表合せ三吟「やわらかいぷろぺら」の巻
自由律の連句がしたい、と思い立った。
そこで、自由律俳句結社「海紅」「サザンカネット句会」に所属するお二人にお声をおかけした。非懐紙にすることも考えたのだが、「おもしろ要素」をギュッと詰め込み、ガッと終わらせたかったので、表合せを提案した。表合せは、歌仙の「表六句」とは異なり、表の制約はなく、六句or八句or十句連ねる。自由度の高い形式だが、それが自由律に出会ったらどうなるか、実験してみたかった。
ツールはTwitterのDMを使用した。膝送りで付句を2~4句ほど出し、次の人に選んでもらう。全員が捌きで連衆である。7月3日に第一句目が出て、14日に終了した。(高松)
自由律表合せ三吟「やわらかいぷろぺら」の巻
幼なじみまつ毛長いと知る流れ星
大川崇譜
秋めいて双眼鏡
高松霞
気絶した池を風は掴めなくて
石川聡
流れ込まない体温の下がる
崇譜
透明な酒に浸す親指
霞
やわらかいぷろぺら天井でわらいだす
聡
カタクリ頼りにキュキュ廻る
崇譜
明後日あたりに春の日の伸び
霞