【わかくさ連句会】 非懐紙「らっせらー」の巻
非懐紙「らっせらー」の巻
捌 小池正博
ひたすらに鉄扉を上る蝸牛
上野 知子
もう過ぎたかな時の記念日
小池 正博
インドよりゼロの観念始まりて
角谷美恵子
香辛料の色の鮮やか
木戸 ミサ
らっせらーねぶた祭の大あばれ
もりともこ
額の傷をかくす抱擁
松本奈里子
村はずれ老樹の陰に道祖神
谷澤 節
世界思想は千差万別
増田 敏
やるべきか東京五輪声分かれ
三原 寿典
躑躅の庭で午後の紅茶を
ミサ
蜜蜂の脚の花粉の重たげに
美恵子
楽な服着て気功教室
ミサ
オンライン呑み会でまたダイエット
ともこ
除雪車になお雪の降り積む
知子
子供らは竹馬に乗り学校へ
寿典
クレパスで塗る海は群青
奈里子
令和三年六月十二日
於 リモート