【桃雅会】回文連句 二十韻「風車」の巻

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回文連句 二十韻「風車」の巻

 杉山 壽子 捌

   丸く坂くるくるくる来風車   

   島田 裕子

   マルクサカクルクルクルクカサクルマ

    永日のどか角の辻家    

    杉山 壽子

    エイジツノドカカドノツジイエ

   蒜を好きよと良き酢を九人に      

   仝

   ニンニクヲスキヨトヨキスヲクニンニ

    軽トラ出して手下らと行け 

    宮川 尚子

    ケイトラタシテテシタラトイケ

 ウ 田植唄♪ようそろそろよ田植唄 

   中森美保子

   タウエウタヨウソロソウヨタウエウタ   

    夏月だよと予抱きつ繋      

    壽子

    ナツツキダヨトヨダキツツナ

   結婚はしますと澄まし判子つけ 

   高橋すなを

   ケツコンハシマストスマシハンコツケ

    私もしたわ私もしたわ      

    裕子

    ワタシモシタワワタシモシタワ

   良い和歌に頷く頭脳に可愛いい 

   中西 静子

   イイワカニウナヅクヅノウニカワイイ

    いよいよ波止や宿は良い宵 

    八雲 鏡湖

    イヨイヨハトヤヤトハヨイヨイ

ナオ 雪ばんば飛ぶ右堂ふと婆消ゆ    

   美保子

   ユキバンバトフウトウフトバンバキユ

    寒いよ作務衣笑むさ善い武者

    寺田 重雄

    サムイヨサムエエムサヨイムサ

   讃岐訪ひ饂飩殿堂人来ぬさ      

   尚子

   サヌキトヒウドンデンドウヒトキヌサ

    沙也加の撮つた立つ戸の萱さ

    古賀 幹子

    サヤカノトツタタツトノカヤサ

   月に影胃の奥己の胆外科に来つ 

   波多野茂子

   ツキニカゲイノオクオノイゲカニキツ

    田仕舞と付け決と今自他     

    重雄

    タジマイトツケケツトイマジタ

ナウ 紙漉いて食べ物もベタ(better)定住み家

   壽子

   カミスイテタベモノモベタテイスミカ

    肉付いたはね(本)音はタイツ苦に

    尚子

    ニクツイタハネネハタイツクニ

   元の名は飯田と妥良い花の友     

   裕子

   モトノナハイイダトダイイハナノトモ

    水宮飛ぶよ呼ぶと鶯       

    執筆

    スイグウトブヨヨブトウグイス

令和三年十月十四日 起首 十月二十八日 満尾  文音