【桃雅会】 半歌仙「霜柱踏めば」の巻

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半歌仙「霜柱踏めば」の巻

   捌 杉山壽子

霜柱踏めば力を貰ひけり      

杉山 壽子

 はるかに続く冬晴の丘     

 寺田 重雄

新海苔をあぶり部屋中香の立ちて  

高橋すなを

 子供の開く絵本カラフル    

 中西 靜子

天窓に月読男とどまれる          

 夜半過ぎてもすだく鈴虫        

 雄

地芝居の主役は村の村長さん        

 自給自足を日頃目指して        

 靜

片時も離さず猫を抱きしめる        

 熱を出す恋コロナ退散         

 重

ハワイへとビジネスクラスのハネムーン   

 浮き立つ心内に隠せず         

 靜

夏休み早も終わりとなりて候        

 月影のせてあがる噴水     

 宮川 尚子

ほろ酔ひてタクシーを待つ人の列  

中森美保子

 にこにこ顔でハミングをする  

 長谷川芳子

真盛りの薄墨の花尋めゆきて        

  夢のつづきを語る永日         

 尚

  令和六年十月二十三日 首尾
  於 イーブルなごや