【かおみ連句会】 カタカナ非懐紙「エアメール」の巻

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カタカナだらけでも詩情は出ました。なかなかの移りで、さすが、かおみのご連衆だと思いました。挙句の「参加」はお話の続きになりますので「快調」に変えさせて下さい。これで一句独立の挙句となります。花の句の淡い皮肉と主題の「カタカナ」を詠み込んだ句姿はすごいと思いました。それでは皆さま佳い花日和を。(ふう)

○かおみ連句会
2020年9月12日 鹿児島・大阪・三重の連衆が当時流行し出したzoomによるリモート連句を実験的に開始。
連衆の在住県名の頭文字に「顔を見ながら」の意を重ねて会名とした。会員はそれぞれ所属があるのであくまでweb上の会とし現在9名が月一度興行している。
・かおみ連句会へのご連絡はこちらから

カタカナ非懐紙「エアメール」の巻

花の雲郵便受けにエアメール    

木村 ふう

 ペーパーナイフ風光る中    

 南雲 玉江

潮干狩りバケツいっぱい重たげに  

渡辺  柚

 軽トラックの叔父が手を振り  

 園田 保博

床屋さんパーマの予約水曜日    

大西 朝子

 五輪決戦ライブ放送      

 五郎丸照子

密やかに賭け事してるビアホール  

長谷川陶子

 ドレスコードは背なかを開けて     

 柚

長椅子にピアノタッチで弄び       

陶子

 ベランダの隅鈴虫の鳴く       

 朝子

高層のカーテンウォール月の舟      

照子

 フェイスメイクでハロウィンの群れ  

 ふう

オスカーを受賞のゴジラ見参し      

陶子

 スリーサイズは非公開です      

 朝子

こじあけてぷるんと丸いオイスター    

保博

 QRコードで地物お歳暮        

 柚

初懐紙カタカナ禁の半歌仙         

 ズーム快調今日もめでたし      

 朝子

  令和六年三月三十一日 13:10~16:16 首尾


  於 リモート