【宮城県連句協会】 非懐紙「淡き凍星」の巻

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澁谷道先生へ捧ぐ


非懐紙「淡き凍星」の巻 両吟

訃のしらせねむりの縁はひえびえと  

狩野康子

 窓より探す淡き凍星       

 服部秋扇

油送船いま海峡を越えゆかむ       

康子

 白き崖立つ大陸の果て        

 秋扇

初夏の予選リーグを勝ち上がり      

康子

 ウエーブといふ共同作業       

 秋扇

触れ合えば愛のまことの染みわたる    

康子

 言葉はひとつ Mi amas vin.      

 秋扇

神々は万の願ひを聞き分けて       

康子

 夫の細女の覗くうつし世       

 秋扇

インターネットに接続できず鬱を飼う   

秋扇

 金属疲労君も私も          

 康子

俳諧よ猿の腰掛ましら酒         

秋扇

 虫合せする森の妖精         

 康子

葦舟の夫婦となるもえにしにて      

秋扇

 別姓自由なべてのどらか       

 康子

福寿草家族の如く並ぶ貌         

秋扇

 恵方に聳大観の富士         

 康子

  令和五年二月一日 首
  令和五年二月二十日 尾
  於 文音