【大阪連句懇話会】 オン座六句「ビルは背のびを」の巻

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オン座六句「ビルは背のびを」の巻

   捌 小池正博

冬浅しビルは背のびを繰り返す    

小池 正博

 落葉乗り継ぐ地下鉄の駅     

 内山 尚美

バイオリンの音色にしばし酔いしれて 

田伏 博子

 ゆらり路地裏ふらり野良猫    

 松本奈里子

有明の畑仕事に豹柄で        

もりともこ

 松茸飯をまたもおかわり     

 嵯峨澤衣谷

気兼ねなく二階全部が居候      

松永 直子

 彼女にちょっと鍵を渡そう       

 博子

知らぬ間にケータイチェックされており   

衣谷

 熊野の海にヨット去りゆく       

 正博

目印の旗を島から抜いた奴         

尚美

 一日がかりで英字新聞         

 博子

世界遺産の塔群がるはだしの子等     

奈里子

 急ブレーキ音            

 ともこ

衝撃波を捕らえてみれば私の手相     

奈里子

 悟空はブッダの足許          

 衣谷

逃げきったつもりでも君は僕の虜だ     

尚美

 うそつき              

 奈里子

大川のここで分れる剣先          

博子

 高瀬舟から流れる小唄         

 衣谷

なせばなるなどと云わずに風まかせ     

尚美

 母の得意な雑魚のつくだ煮      

 ともこ

花見酒月はどっちに出ているか       

正博

 右脳左脳も弾む春宵          

 尚美

  平成二十四年十二月二日 首尾
  於 アウィーナ大阪