【桃雅会】二十韻「君眩し」の巻
賦物(恋 青春 旅)
二十韻「君眩し」の巻
杉山壽子 捌
まつ白の開襟シャツの君眩し
中森美保子
ふたり分だけ探す片陰
宮川 尚子
書を読みて描く未来図真剣に
寺田 重雄
笛吹きケトル恋を呼んでる
杉山 壽子
ウ 青春を鞄に詰めよ月今宵
高橋すなを
混み合つてゐる秋の隠れ処
中西 静子
鰯にも餌やる稚い飼育員
島田 裕子
伊勢神宮を背伸びして見る
保
シャンパンの栓高くとび若大将
八雲 鏡湖
ペットと遊ぶをのこ高生
長谷川芳子
ナオ 駆けてくる弾ける笑顔横抱きに
静
小春日和に嬉し花嫁
を
冬月もリモートワークに参加する
裕
まだ級友の名前知らない
保
同じ駅方向逆だあの子とは
雄
口にケチャップあつけらかんと
靜
ナウ 発表会彼女がをどるフラメンコ
芳
社翁の雨に濡れる黒髪
を
寄り添へば歩幅揃へる花の下
湖
朝寝の夢は元かれで吉
尚
令和三年二月二十七日 起首