【大阪連句懇話会】 和漢行 半歌仙「衆仙」の巻

和漢行 半歌仙「衆仙」の巻
捌 小池正博
衆仙の春立つ町に集いけり
小池 正博
羽 織 脱 色 鮮
星野 焱
草を食む母馬仔馬寄り添うて
三神あすか
海に出たるはカーナビのミス
木村 ふう
月 翻 大 漁 旗
焱
星 流 小 帰 燕
ふう
菊の酒ほろりと酔うた心持ち
焱
少し離れて見ているもよし
正博
私 足 裏 舐 乞
焱
数 多 恋 変 遷
あすか
神 仏 見 捨 給
焱
瀞 八 丁 遊 船
あすか
煌煌と真砂にまがう夏の霜
あすか
「おれおれ」と言う電話かかり来
ふう
ちんまりと玄関先に豆柴が
焱
出前のピザがお待ちどうさま
あすか
花 尋 入 深 山
焱
田 打 渡 浅 川
ふう
*発句にある二番目の漢字を韻字とする。
下平聲「先」韻(太字で表示 仙・鮮・燕・遷・船・川)
*対句は一つの面に一ヶ所またはそれ以上。長句と短句で作る。
ここでは五句目と六句目 十七句目と十八句目
二〇一三年二月九日
於 たかつガーデン (第九回大阪連句懇話会)
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