【桃雅会】 童謡づくし半歌仙「うさぎうさぎ」の巻
童謡づくし半歌仙「うさぎうさぎ」の巻
捌 宮川尚子
十五夜のうさぎのぴよんと跳ねにけり
宮川尚子
子供が好きなどんぐりの歌
杉山壽子
秋探す手の鳴る方へ招かれて
尚
ポッポシュッポポ谷を渡れり
壽
初めての海は広いな大きいな
尚
やつてきました亜米利加の夏
壽
ウ お隣にサマードレスのプリンセス
壽
叱られちやつてひとりおつかひ
壽
散髪はあわて床屋でちよつきんきん
壽
ノートとインク匂ふ図書館
尚
心とりこ黒い瞳のささやきに
壽
落葉焚きしてお芋焼かうよ
尚
月までも手練の飛躍飛ぶ小雪
壽
宴たけなわに巡る盃
尚
えいこーらもうひとつ足しえいこーら
壽
カエルじゃないよアヒルなんだよ
尚
花盛りけふもうららの隅田川
壽
消えずに飛べとしやぼん玉吹く
執筆
令和四年七月二十三日 首尾
於 猫洞通