【宮城県連句協会】表合せ六句 尻取り「雪霏霏と」の巻

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第九回宗祇白河紀行連句実作会

表合せ十句「若き等と」の巻

   捌 狩野康子

若き等と俳席囲む小春かな  

狩野康子

 みかんの皮で遊ぶ妹   

 砂見美沙

黄昏の新幹線は風切って   

義浦敬順

 仲がよろしい月とすっぽん

 猪瀬美夢

織姫の涙が笹を撫でるとき    

美沙

 薬指には光るサファイア   

 敬順

ドラキュラに扮する仮面舞踏会  

美夢

 ラインで回す年賀あけおめ  

 美沙

嘶ける白馬も勇む花盛り     

敬順

 草木も連れて遠足の旗    

 美夢  

表合せ六句 尻取り「雪霏霏と」の巻

   捌 狩野康子

雪霏霏と安珍堂に数珠を繰る 

狩野康子

 柩を押せば残る寒菊     

 康子

木屑散る薪割る父の作業服  

義浦敬順

 黒い瞳は虚実さぐりて  

 砂見美沙

哲学は行動すること花万朶  

猪瀬美夢

 ダーツ鋭く十点の春     

 敬順 

  首尾 平成二十七年十二月五日

  於 白河市鹿嶋神社