2015年から2016年にかけて、英語連句実験会「RENKU in English」を行った。自分の句を英語にしてみたいという好奇心と、今後日本に中長期的に滞在する外国人に向けて、パーティを開く準備をしたいという目的があ […]

二十韻「文殻を」 　　　捌・進藤土竜 　　　文殻を焚き付けにする遅日かな　　　　　進藤土竜 　　　　そつと踏んでも響く薄氷　　　　　　　村松定史 　　　新入生給食袋を引きずりて　　　　　　　朝倉一湖 　　　　ドアの内側貼 […]

糸蜻蛉「有耶無耶」 　梅村光明捌き 　　　有耶無耶になりし約束春二番　　　　　　東條士郎 　　　　匂ひ寄こせよ古里の梅　　　　　　　　　鈴木漠 　　　カラオケに行く日鶯よく鳴きて　　　　　在間洋子 ウ　　　かくれんぼうの […]

非懐紙「春分や」の巻 　春分や調律済みしピアノ音　　小池正博 　　願い通りに育ち入学　　　　　永渕丹 　被災地に本屋花屋と開かれて　狩野康子 　　袋の中はサービスのチョコ　　　正博 　鼻濁音話せないのが玉に瑕　　　　　丹 […]

獅子「遅日」 　　　歳時記の枕ベンチの遅日かな　　　　　東條士郎 　　　　山脈（やまなみ）遙か峯の残雪　　　　竹内菊 　　　帰り来る猫は頭に花付けて　　　　　　　三輪和 　　　　秘密持つ身は風を怖るる　　　　　　　　士郎 […]

回文連句 二十韻「風車」の巻 　杉山　壽子　捌 　　　丸く坂くるくるくる来風車　　　　　　島田　裕子 　　　マルクサカクルクルクルクカサクルマ 　　　　永日のどか角の辻家　　　　　　　　杉山　壽子 　　　　エイジツノドカ […]

亀戸天神社藤祭奉納　俳諧之連歌二十韻 　　　人と蝶と昇るや藤の階を　　　　　　　了斎 　　　　春の帽子の淡き色合　　　　　　　千惠子 　　　磯小屋に海女の衣をくつろげて　　　　孝子 　　　　二日遅れの郵便が来る　　　　　 […]

二十韻「詩人のメモ」 　　　小池正博　捌 　　　黄水仙詩人のメモの隅に咲く　　　　　小池　正博 　　　　大きな瞳の中の陽炎　　　　　　　　波田野香乃 　　　ぶらんこを蹴れば海まで見渡せて　　　木村　ふう 　　　　ふたり乗 […]

二十韻「青より蝶」 　　　捌　もりともこ 　　　フェルメール青より蝶の飛び出せり　　　　もりともこ 　　　　余寒に光る北向きの窓　　　　　　　　　谷澤　　節 　　　香りよき木の芽田楽弁当に　　　　　　　　平良　孝子 　　 […]

歌仙「シネマのチラシ」 　　　捨てられぬシネマのチラシ冬銀河　　　東條　士郎（冬） 　　　　明日の祝ひは孫の袴着　　　　　　　竹内　　菊（冬） 　　　厨より小豆煮る香の漂うて　　　　　　西條　裕子（雑） 　　　　鳩時計か […]